先日、松山ケンイチと満島ひかりが出演している「ど根性ガエル」を見ていたときのことです。ピョン吉がひろしの寝言に話しかけるシーンがありました。すると、「寝言に話しかけるのはよくない」という、ひろしの母のセリフがありました。
寝言に話しかけると、魂が戻れなくなる?
眠っているときは体から魂が抜けた状態になっている、といった言い伝えが昔からあります。魂が抜けた状態に話しかけてしまうと、魂が体に戻れなくなるためだそうです。
その結果、「死んでしまう」「気が狂ってしまう」そうです。
体が覚醒してしまうと、魂が戻れなくなるからと言ったところでしょうか。
なんだか分かったような、分からないような理由です。
この話で思い出したのが「夜に爪を切っていけない」という言い伝えです。夜に爪を切ると、親が早死にする、親の死に目に会えないくなると言われています。
誰もが知っている、有名な言い伝えの一つです。
夜に爪をきることを「夜爪(よづめ)」と呼びます。だじゃれではありませんが、「世詰」→「世を詰める」→「時間が詰まる」→「親が早死にする」→「最期を看取れない」という連想みたいです。
月明かりやロウソクで明かりをとっていた時代は、夜は非常に視界が悪く、爪を切るのは危ないという理由から、子どもに爪を切らせないために「早死にするぞ」、「親の死に目にあえないぞ」と言って脅していたようです。
そう考えると、「寝言に話しかけてはいけない」という言い伝えにも、なんらかの意味がありそうです。
医学的には脳が休めない?
寝言は、眠りが浅いときに現れます。
この眠りが浅いときに話しかけられると、脳が覚醒しやすくなります。脳が覚醒してしまうと、眠りに悪い影響がでてしまいます。つまり、朝、起きたときに疲れがとれない、休んだ気がしないといった状況になります。
寝言に話しかける、眠りの浅いときに話しかける行為は、医学的にも良くないことだと言えるようです。このことを昔の人々は、身を以って感じ取っていたのかも知れませんね。
娘もときどき寝言を言います。
毎回、僕は話しかけていました。良かれと思って話しかけていたのですが、全くの逆効果だったようです。次からは優しく手を握ってあげるつもりです。
余談になりますが、「眠りの浅い」状態は、必ずしも悪いわけではないです。一番気持ちよく起きられるタイミングとも言えるのです。この原理を利用したiPhoneアプリもあります。
ところで、寝言の原因って何?
寝言に話しかけてはいけない理由が分かると、次に気になったのは寝言の原因です。
原因には、ストレスが大きく関係しているそうです。日常の生活でストレスが蓄積してくると、寝言が増えるといった傾向があるそうです。
うちの娘は4歳なのにストレスフルなのかな。心配になります。
ちなみに娘の寝言は…
「これ私の!とらないでよ!パパ、あっち行って!!」
でした。。。