「妻の様子がおかしい」、「昼間2人きりするのが不安かも…」
1歳半を過ぎた頃、産休中の妻と子供のことを、職場から心配する日々が2か月ほど続きました。当時は「魔の2歳児」という言葉も知らず、育児に思い悩みました。当時を振り返ってみると、初めての子供ということで少し力みすぎていたと思います。
「物を投げる」が魔の2歳児の始まりだった
「物を投げる」という行為が魔の2歳児の始まりでした。初めのうちは「物を投げる」という行為に成長を感じて感動していました。
そのうち投げる物がぬいぐるみからテレビのリモコン、テレビに付けてある外付けハードディスク、しまいには自分の身体よりも大きなテレビのスピーカーを投げようと振り回す始末です。
このままでは子供が怪我をしてしまう…
子供のことを思った結果、「物を投げる」という行為を必要以上に止めさせようとしたのです。今思えば、これは逆効果でした。
「危ない」「駄目!」といった言葉は、1歳半の子供にはまだ理解できません。反対に無理に押さえつけようとするほど、子供はかんしゃくを起こしました。
極限状態を超えた妻は、子供に馬乗りして押さえつける事態にまで発展しました。
育児ノイローゼだったのかも
「何で?あんなにもムキになってたのだろう?怒ったのだろう?」
当時を振り返って妻からでた言葉です。まさか自分が育児ノイローゼなるなんて思ってもみなかったそうです。
普段とはのんびり屋さんのでとても温厚な性格です。私から見ても当時の行動は異常でした。
「話せば分かる」なんて親のエゴ?
1歳半と言えば、やっと言葉を話し始めた頃です。「危ない」「駄目!」という言葉なんて理解できる分けもなく、逆に子供にしたら、必死の形相で話かけてくる親は恐怖でしかなかったはずです。
「魔の2歳児」相手に話せば分かるなんて、親のエゴなのかもしれません。
話をして理解できるようになったのは、3歳を超えたくらいからでした。4歳になった今では、親の言葉を理解して反抗するくらいに成長しました。
どうやって乗り越える?無理しないことが大事です!
魔の2歳児を経験して言えることは、無理に止めても無駄です。
「物を投げる」時期が終わるまでは、投げて危ない物は片付けました。テレビのスピーカーさえも片付けました。子供の手の届く範囲には、ぬいぐるみやクッションだけにして、気が済むまで投げさせれば良いのです。
それでも子供が泣き叫び、イライラするかもしれません。明けない夜がないように、10分もしたら疲れてきて徐々に静かになります。
もしその時、心に余裕があるならば、軽く抱きしめてあげるのも良いですし、おもちゃなどで別の方向に意識を向けさせるのもありです。
とにかく無理しないこと、何もしないこと、ただ見守るだけでも良いのです。
子育て支援センターも試す価値あり!
子育て支援センター=サークル活動のイメージがありました。たしかにサークル活動に熱心な人たちもいますが、単純に子育て支援センターの施設だけを利用している親子もいるのです。中には毎日決まった時間に来られる方もいます。
子育て支援センターには、大きなボールプールといった家庭にはない、おもちゃがあります。そこに連れて行けば子供は機嫌良くわいわいと楽しみ出します。また他の子供たちもいて刺激にもなるようです。
子供が遊んでいる間は、お母さんたちの休息時間になります。気の合うお母さんがいれば自然とママ友にもなれます。お互いの状況を話し合うだけでも気が休まります。
一度、子育て支援センターに顔をだして、雰囲気だけでも体験してみてください。
父親の育児参画も大切です
父親は会社にいる間は、育児から気を抜けますが、母親は24時間休みがありません。いくら子供好きだったとしても、魔の2歳児が相手では気力も体力も持ちません。
妻が育児ノイローゼ気味だと感じたら、妻の自由となる時間を作るために、会社をお休みするのも一つの方法です。
ここ数年、男性の育休を推進する動きがあります。
しかし実際には、事業主、上司と言ったイクボスの存在の壁があり、まとまった期間を休むのは難しいです。まずは「毎週水曜日は午後半休」といった手頃な施策から始めた方が、育休を推進できると考えます。