モンスター上司は、どこの会社にも存在します。サラリーマンなら避けては通れない存在です。なぜ彼らはモンスター上司と呼ばれるのでしょうか?私の出会ったモンスター達には、ある共通点がありました。
1.人の話を聞かない
自分の知りたいことしか聞こうとしません。部下が話している途中で席を立ったり、話を遮ったりすることなんて日常茶飯事です。基本的に部下の話を最後まで聞かない傾向があります。
話の順番を間違えてしまうと、早とちりしてしまい、話がとんでもない方向に転がりはじめて収拾がつかない状態に陥ることも…
2.無理に指示を出す
モンスター上司は得てしてプライドが高いものです。プライドの高さから知らないとは言えず、部下の話も聞こうとしない。そのため判断するだけの情報がなくても、無理に指示を出します。言わば、いい加減な指示です。
それ故に数日も経てば、自分の出した指示を忘れることも…
3.力を誇示したがる
モンスター上司は、力を誇示したがります。部下との議論で負けは許されません。自分の意見なんてどうでもよくて、相手の意見を理不尽な論法でたたきつぶします。
思い通りに話が進まないと、大声で威嚇することも…。まさにモンスターの雄たけび。
4.正義は我にあり
常に自分が正義だと思っています。我こそがルール。自分を疑うことは絶対にありません。
ルールブックは都合の良いように書き換えます。後付けルールが満載です。我は正義を通り越して、我は神です。
5.上司への対応が抜群
自分の上司への「ごますり」、「こびうり」、「根回し」は、別人かと疑いたくなるほどに抜群です。
飲み会、慰労会、ゴルフ、勤務時間外は、接待の鬼です。上司への気配りには目を見張るものがあります。
言動、行動がわざわいして部下を遠ざける
面倒なやつには関わりたい人間なんていません。仕事でなければ顔も見たくありません。おのずから必要最低限の関わりしかなくなります。
もちろん、モンスター上司には人は寄りつきません。人が寄りつかないから情報も集まりません。裸の王様です。
裸の王様でいてくれれば害はないです。
「部下から相談されない」、「部下が知らない仕事をしている」状況は、モンスター上司にとっては屈辱でしかありません。力を誇示するために積極的に部下と関わろうとするのです。
面倒くさい→避ける→モンスターレベルアップ→超面倒くさい→避ける…。
こうして負のスパイラルに陥って、モンスターレベルが上がり続けます。
原因は上司、レベルアップさせるのは部下
先に挙げた、モンスター上司の5つの特徴に、複数該当する方はモンスターになる素質があります。モンスターの生まれる原因は上司の性格、日頃の言動です。
しかし、モンスターレベルをアップさせてしまうのは、部下なのかも知れません。
負のスパイラルを止めるには
モンスター上司に頼る素振りを見せて、気分良くさせてあげるのが一番です。
書類を提出するときには、故意に突っ込みどころを残しておいて、突っ込ませてあげる。ひと手間かかりますが、そうすることで余計な被害を抑えられて、モンスターも力を誇示できご機嫌です。
議論に勝とうとする上司には、議論が勝ちとなる方向に、自分の通したい意見を設定して議論を進めるのも手です。議論に負けて、自分の意見を通すのです。
モンスター上司は言わば子どもです。子どもをあやすつもりで対応するのが一番です。
しかし、実際のところ子どもと同じで、なかなか思うようには動いてくれないのですけどね(^_^;)
諭吉のよもやま話
できる上司の周りには部下が自然と集まります。部下の気持ちを理解してくれる、話を聞いてくれるから信頼されます。相談者がひっきりなしです。
だから自然と情報が集まるのです。
情報が集まるということは、できる上司にとってもプラスです。判断材料が増えます。トラブルを事前に察知できます。それが的確な指示になり、部下へのフォローになって結果として信頼が集まります。
「話を聞く力」を磨きたいです。