「だいじょうぶ、だいじょうぶ、泣かない、泣かない」
気が付けば、口癖のように子供に言っていました。その甲斐あってか、あまり泣かない子に育ちました。保育園に通い始めて2年目になりますが、泣いたのは一度だけです。
「火傷」したときも泣かない子
小さな頃にフライパンで手のひらに大きな火傷したことがあります。そのときも痛いのを隠すように、手のひらを身体の後ろに隠して、大したことがないように装ってました。
母親に叱られてしまうと、本能的に思ったのでしょう。健気すぎて愛おしいです。
当時、育休中だった妻は叱るどころか、気が動転してパニック状態で、私の職場に電話してきたのでした。我が子の痛みは、自分が怪我をする以上に痛く感じるので仕方ないことです。
幸いにも腕の良い皮膚科が近くにあったおかげで、火傷の痕は全く残りませんでした。
保育園で怪我してくるが原因不明…
おでこに擦り傷、唇にかさぶた、成長とともに怪我の具合が大きくなってきました。
本人から状況を聞いても、話す度に話が変わって、いまいち分かりません。保育士さんに連絡ノートで、それとなく確認しても、先生も把握していない感じです。
親としては怪我した原因を知りたいのですが、とにかく痛みでは泣かない子なので、保育士さんも気付かないようです。
我慢強いも考えもの
最近、気付いたことがあります。
痛いときは泣いてくれた方が安心だということです。正直、親でもつらいときもあります。親と違って大人数の面倒を見る保育士さんだと、なおさらです。
痛いときは我慢してしまうと、気付いてもらえないのです。手遅れになってからでは遅いのです。
「痛いなら泣いても良いんだよ。」
最近の口癖です。
諭吉のよもやま話
保育園で怪我をした原因を尋ねると、「私が担当で見ていないときですね。」と、こちらは聞いていない責任の所在を答える保育士さんもいます。
誰がやったかではなく、どのような状況で怪我したのか、が知りたいだけなのです。昨今、モンスターペアレントと言う言葉が生まれました。そのための保険もあるくらいです。そういう発言になるのも無理もないのかも知れません。
昔は悪さをすると、先生から、はたかれるのなんて普通でした。それどころか、近所の親父からげんこつが飛んでくることもありました。今では信じられないですよね。それは子供を地域で育てるという感覚が薄くなった証拠でしょうか。
今と昔で、どちらが良かったのかなんてことは比較しても仕方がないことです。
今、親がやるべきことは、時代に合った育児に対応することだと思います。