気持ちよく起きられない…、目覚ましに気がつけない…
とにかく朝に弱くて大きな音の目覚ましを利用していたのですが、その音で家族まで目が覚めてしまい、大ブーイングの大合唱でした。
しかし「Sleep Cycle Alarm Clock(スリープサイクル アラームクロック)」というiPhoneアプリが解決してくれました。
使い始めて4年以上経ちますが、目覚ましアプリの決定版だと思います。このアプリを使い始めてから一度も寝過ごしたことがありません。
目覚ましだけではなく睡眠の質まで管理してくれます。目覚ましとしてだけはなく睡眠アプリとしても完成度が高いです。
この記事は Sleep Cycle Alarm Clock 有料版アプリのレビューになります。使い方から睡眠の質の確認の仕方まで解説します。
Sleep Cycle Alarm Clock の仕組み
眠りの仕組みを知れば、Sleep Cycle Alarm Clock でスッキリ起きられる理由が分かります。
眠りというのは意外と複雑です。眠りには「深い眠り」と「浅い眠り」があり、睡眠中は交互に繰り返します。「浅い眠り」のときに起きるとスッキリと目覚めることができます。
それでは「浅い眠り」とは、どういうときでしょうか?
それは「寝返りをうったり体が動いたりするとき」です。
Sleep Cycle Alarm Clock は、この寝ているときの体の動きを察知することで「浅い眠り」を判定して、起床時間に設定した付近で一番気持ちよく起きられるタイミングを見計らってアラームを鳴らします。
Sleep Cycle Alarm Clock が体の動きを察知する方法は2種類あります。「加速度センサーが察知知る傾きによる睡眠分析」の「マイクによる音の集音による睡眠分析」です。察知する方法は設定画面から選択できます。
どちらを選んでも集めた情報からリアルタイムで睡眠を解析して最適な時間にアラームを鳴らします。下図は解析結果のグラフです。深い眠りと浅い眠りを交互に繰り返しているのが良く分かりますね。
Sleep Cycle Alarm Clock は単純な仕組みなのですが、とても理にかなっていて不思議なくらい気持ちよく起きられます。
余談ですが、「いびき」のうるさいご家族がいる場合は、加速度センサーによる傾きを選んだ方が良いと思います。
うちの奥さんは「加速度センサーによる傾き」を利用しています…
「Sleep Cycle Alarm Clock」の使い方
使い方は簡単です。iPhone初心者でも気軽に利用できます。起きたい時間をセットして、画面を伏せた状態で枕元に置きます(iPhoneXの場合は画面を伏せずにそのままでOK)。
後は寝るだけです。
アラームが鳴ったらスッキリ目覚められるはずです。起きたタイミングで「停止」の文字を上にスライドさせるだけでアラームを止められます。
起床時間に設定した時刻より前にアラームがなります
デフォルトでは起床時間に設定した30分前から「浅い眠り」のタイミングを睡眠の解析結果をもとに判定して、ベストのタイミングでアラーム音を鳴らして起こしてくれます。そのため設定した時刻より早く起きられます。
アラームが鳴る時間帯は目覚ましをセットしたときの画面に表示されています。赤枠部分です。
「30分」という設定時間は変更できます。でもデフォルトのままが一番良いと思います。この時間内に浅い眠りの波がきて初めて気持ちよく起きられるからです。あまりにも短く設定すると普通の目覚ましと変わらなくなります。
スヌーズ機能はあるのか?
Sleep Cycle Alarm Clock にもスヌーズ機能はあります。このアプリのスヌーズ機能はよく考えられて設計されていています。
寝ぼけた状態でアラーム音が停止できないときは、iPhoneに触れるだけでアラームが止まります。そこからスヌーズモードに突入します。次にアラームがなるタイミングも睡眠分析のもとに決まります。「停止」を上にスライドするまで、スヌーズ機能が繰り返されます。
Sleep Cycle Alarm Clock のアラーム音は最初はとても静かです。スヌーズを繰り返して、起床時間として設定した時間に近づくにつれて音が大きくなっていきます。
スヌーズ機能のまま設定時刻に突入したときは、最終手段でアラーム音が爆音で流れます。このときは、もちろんスヌーズは効きません。停止するまで爆音が流れ続けます。
気持ちよく起こしつつも全然起きる姿勢がない人には最終的には爆音です。でもこれは寝坊しないためなので仕方ないですね。
Sleep Cycle Alarm Clock で起きたときの寝起きはスッキリするのか?
睡眠時間をしっかりと確保できているときは、スッキリと目覚められます。
睡眠不足のときは Sleep Cycle Alarm Clock を使っても目覚めは眠いです。でも「浅い眠り」を狙って起こしてくれるので「普通に起きるよりはマシ」ではありますが、睡眠不足には勝てません。
「Sleep Cycle Alarm Clock」と「睡眠時間」の両方が揃ってスッキリとした目覚めとなります。
Sleep Cycle Alarm Clock の隠れた効果
4年以上の間、Sleep Cycle Alarm Clock を使用しているのには気持ちの良い目覚め以外に理由があります。
それは「自分だけが目覚められる」という隠れた効果があるからです。
ブログを書いたり読書したりする時間は早朝です。子どもが寝ているため趣味に没頭できるからです。早朝に大音量の目覚ましを鳴らしてしまうと、一緒に寝ている子どもも目を覚ましてしまいます。
Sleep Cycle Alarm Clock があれば、こっそりと一人だけで起きることができます!
理由は下記の2つの機能です。
- 浅い眠りのときに起こしてくれる
- 最初は小さなアラーム音を鳴らす
間違って子どもを起こしてしまったものなら、早朝からHuluやU-Nextを一緒に見ることになりますから…
「自分だけが目覚められる」というのが、4年以上という長期間にわたって使い続けている一番の理由です。
蓄積した睡眠データを見返すのが面白い
Sleep Cycle Alarm Clock を使った日の睡眠データはすべて蓄積されます。
「睡眠傾向」という機能を使うと、いろいろな角度から睡眠データを分析して表示してくれます。今後の睡眠改善に役立つ情報ばかりです。
睡眠不足にならない睡眠時間は6時間と言われていますが、諭吉の場合は5時間15分と少なめです。
これまでの記録をもとに最短睡眠時間、最長睡眠時間、快眠度のベストとワーストなどが手軽に把握できます。ちなみに計測全期間中のベスト快眠度は、先日の土曜日(2018年2月24日)の88%でした・
7時間も寝てますね。睡眠の波が大きくなっていて良い睡眠だったことがよく分かるグラフになっていますね。
ここ半年の快眠度のグラフをみると、徐々にですが睡眠の質が上がってきていることが分かりました。
そこで就寝時刻のグラフを見たところ、眠りにつく時間が早くなっていました。
起きる時間は変わらないので、その結果、睡眠時間が長くなっています。
こうしてグラフで現実を見せられると、早朝に趣味に没頭するためには就寝時間を早めることが一番の方法だということが分かり、夜更かしを控えなければと言う気持ちになります。
ちなみに睡眠時間の増加に伴い「いびき」の時間も減ってきていました。
Sleep Cycle Alarm Clock の有料版(プレミアム)では、「いびき」の音も記録してくれるので、自分のいきびを聞くこともできます。
赤面しちゃう「いびき」でしたよ…。
こんな感じで、睡眠データが蓄積してくるとデータを眺めているだけでも面白いですよ。
信頼性のある目覚ましアプリを選びたい
会社の同僚は無料の目覚ましアプリを使っていました。しかし寝ている最中にアプリが落ちていたり設定時刻になっても音がならず大変な思いをしたことがあったそうです。
無料アプリだから一概に信頼性が低いわけではありませんが、目覚ましアプリは、正常に起動してくれないと生活に影響を与えかねません。やっぱり少しでも信頼性の高いアプリを使いたいものです。
そう考えると有料アプリのほうが、お金を取る分、開発の力の入れようが違うので、アプリの信頼性が高くなる傾向があると考えます。アプリのレビュー欄からも信頼性の高さからも安心感がありますね。
Sleep Cycle Alarm Clock の価格は?
有料版は年間3000円です。1カ月あたり250円なので1日8円です。機能から考えると決して高くはない価格だと思います。
1カ月のお試し期間もありますので使ってみてください。
Life Cycle も秀逸!
Sleep Cycle Alarm Clock を開発した Northcube AB は、他にも面白いアプリがあります。Sleep Cycle Alarm Clock と連携できる「Life Cycle」です。
Life Cycle は、場所、時間、行動の3つの情報をライフログとして自動で記録してくれます。詳細は別記事で扱っていますので、ぜひご覧ください。
おしまい。